あなたは人を殺すかもしれない

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オウム真理教事件を描いたノンフィクション小説「A3」を、作者の森達也さんがnoteで無料公開した。森さん…

オウム事件の衝撃は筆舌に尽くしがたい。
まだ社会人にさえなってなかった当時の私は、全体を把握することが全くできませんでした。
もしかして今でもまだ把握できていないのかもしれません。

それは、事実関係もそうですが(この事件はとてもとても複雑です)、なにより「なぜこんなことが起こったのか」ということを、です。

オウム事件はオウム真理教が起こしたテロ活動ですが、オウム真理教の代表はご存知麻原彰晃です。

彼の指示によって多くの犯罪がなされました。
しかし、いくら立場が上の人だからといって、殺人まで犯すでしょうか。

これははっきりいって度がすぎていますので、当時はやはり頭のおかしな奴らの犯行だ、と誰もが思いました。

しかし実際のところは頭のおかしなやつらどころか、一流大学出身者ばかり。
幼少期の家庭環境もいたって普通、またはそれ以上。
頭がおかしくなるような環境はこれといって見当たりません。

事件発覚後に、彼らがどうやって犯罪集団に変わっていったのかの検証がいろんなところでなされましたが、これといって決めてはありません。

つまり、結論としては、誰もがそうなる可能性を持っている、ということです。

たった一度の事件で判断するのは早計でしょうか。

実は優秀な人たちが殺人を犯すことになったのはこれが初めてではありません。

学生運動の残滓のような人たちが結成した日本赤軍です。
よど号ハイジャック事件やあさま山荘の立てこもりはあまりにも有名です。
彼ら、彼女らもみんな一流大学出で、世間としては優秀と言ってよい人たちのはずです。

人の頭の中は宇宙より複雑です。
だから、なにがどうなったらこのようなひどい事件を起こすに至るのかは解明困難です。

少なくとも私たちが認識しなくてはいけないことは、私もあなたも、自らの意思で人を殺すかもしれない可能性を持っているということです。

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