男にピンクは無い

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日課である犬の散歩中に、道行く人から話しかけられることは結構あります。
学校の登校時間でもあるので、小学生から話しかけられることもしばしば。

ところで、うちの犬は草まけしやすいので、散歩のときは服を着せています。何着かあるうちの1着は色がピンク。
今日はその服でした。

ある男子小学生二人組がうちの犬を見て「女の子の犬だ」と言いながら寄ってきました。うちの犬はオスです。
それを伝えると「男なのにピンク?」と聞いてきます。
「男でもピンクが好きな人(犬)はいるよ」と私。
「えー、そんな男いないよ」と小学生。

その小学生はおそらく1年生か2年生くらい。
この会話を聞いて「男女差別だー」と訴える人はいないと思います。まだ差別を意識する年齢ではないと思います。同じことを大人が言ったら、この時代だと物議を醸すでしょうけどね。

差別意識がないけれど、男にピンクは無い、この概念が形成されるのも無理はありません。
子供がみるアニメを含んだテレビ、教材に出てくるキャラクターの服装は、男子なら青や緑、女子なら赤やピンクであることがほとんどです。

ではテレビや教材を制作している方に差別意識があるかと言えば、それも違うでしょう。
単純に考えて、男子には青や緑を好む人が多く、女子には赤やピンクを好む人が多いと思われているので、表現するときに手っ取り早いわけですね。
実際に性別の色の好き嫌いどういった傾向があるのかという統計を調べたわけではありませんが、イメージとしては間違いないでしょう。そのイメージを表現しているだけで、男女差別という意識は無いと思うし、この時代ならばそこに男女差別を匂わせるだけで炎上します。

差別意識が人の中に芽生えてくる「きっかけ」はそこらじゅうにやまほどあります。
上に書いた男女のイメージカラーも、差別のきっかけになりえますし、黒人が陸上競技で活躍するのを見て「野蛮だ」という差別を醸成させる可能性だって否定はできません。
きっかけになる可能性があるものをすべて否定していたらキリがありません。
男女が出てくるアニメでは、その色を平等に割り振っていく作業に追われるし、陸上競技は黒人が勝ちすぎていたらルール規制や報道規制を設けるといったとんでもない作業が必要になります。ちっとも現実的ではありません。

かといって、差別ほ放置するわけにもいきません。ゼロにするのは難しくても、それに近づける社会としての努力は必要です。
私は、差別がある(消えない)原因と要因(=きっかけ)をごちゃまぜにしないことだ大切だと思います。

要因を減らすことはもちろん大切です。スピードを出しすぎないように道路に書かれたトリックアートと同じ、温床を減らすということは必要です。

しかし、それが本質的な原因とは違うということもしっかりと認識しないといけません。
なぜなら、繰り返しますが要因は個人的な事情で要因となり得るという性質上、なくすことが不可能だからです。

男にピンクは無い、と言った小学生の持っている概念が、ピンクを好きな男子に対する差別につながっていくとしたら(ピンクを好む男はいない、と堂々と言っている時点で差別の傾向が見られることは否定できません)、それはそういったイメージをもたせたテレビや教材のキャラクターが悪いのではなく、差別につながっていく過程を察知し軌道修正させられなかった大人(=社会)側に責任がある、と認識することが重要だと思います。

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