フォーカスがいつも「ちょっと」ずれる

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世の中にはイノベーションと言いつつ、「誰が使うのかわからない機能を持つ製品」が溢れている。その原因として2つの仮説:不十分なユーザー理解と解決策オリエンテッドな開発があるのではないだろうか。そしてさらに考察を進めると、これらはまさにデザイン思考によって解決出来る問題であることがわかった。

確かに、外出先から急速冷凍できる機能の使いみちは思いつきませんね。

こういう製品が開発される要因が2つあげられており、とても納得の内容です。

私が特に注目したのは2つ目です。

この記事の内容とは論点がずれるのですが、人や組織を判断するのに、何を見るのかという点において、似たようなことを感じるのです。

ある知り合いと、全国的に有名なスーパーに行ったとき、その知り合いは言いました。
「さすが成功している店は清掃が行き届いている」

確かに、その店はとても清潔感があって、素晴らしかったです。

別の機会に、同じ知り合いと、これまた有名な飲食店に行きました。
「うまいくいっている店は、店員の教育がちゃんとしている」

この知り合いの見方、共通点があります。
それは、その企業が最も力をいれているところ「じゃない」ところに先に注目するのです。

スーパーにとって清潔感が重要なのは当たり前ですが、品揃えや立地、それから値段といった要因のほうが大切です。
飲食店の接客はもちろん大切ですが、ごはんの美味しさのほうが当然重要です。

最も力を入れているところ「じゃない」ところに注目するのは、多分癖のようなものです。
そして、この癖はたまによくない現象を起こします。

上の例を借りれば、清潔感が足りないスーパーは、それだけでよくないスーパーだと思いこんでしまう。
また、接客が悪い店は味も悪い。

こういう思考に至ってしまうのです。

人に対してもありますね。
ある作曲家はとても遅刻が多い。だからその人とは仕事をしたくない。
気持ちはわかりますが、作曲家にとって最も重要なのは、曲の質です。
曲の質は高いけど遅刻する作曲家と、時間は守るけど曲の質が低い作曲家。
どちらが作曲家として上でしょうか。

冷蔵庫の機能は多ければ多いほどよいわけですが、冷蔵庫本来の役目にまず着目すれば、開発の方向はこのようにならないのかもしれません。

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