災害時の想定が社会を後退させる危険性

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キャッシュレス社会という現金を持たない生活も良いかもしれない。しかし、災害時のリスクを考えれば一定の現金を保有せざるを得ないこと、電気がなくても営業は可能となる決済の仕組みが必要なのではなかろうか。

私はキャッシュレス推進派です。だからこういう記事を見ると反論したくなります。

まず大前提として、何事も100%の良し悪しは決定できない、ということです。
現金かキャッシュレスかで言えば、どちらにもメリットとデメリットがあり、総合的にみてどちらに天秤が傾くか、ということで判断すべきだということです。つまり、私が推進するキャッシュレスにもデメリットがあることは認める、ということです。

その一つをこの記事では指摘しているのでしょう。
災害で停電した際に現金ならば手作業による決済を含め、なんとかなる一方、あらゆる電子マネーやクレジットカード、つまりキャッシュレス決済は全く機能しなくなる、ということを指摘しています。

確かにそのとおりです。

しかし、では災害時においては現金の圧勝なんでしょうか。私はそうは思いません。
現金が入った財布が流されたら、その保証はゼロです。一方クレジットカードはそれ自体が現金ではなく、最終決済のための口座は一般的には銀行なので、個人の持っている現金よりずっと安全です。クレジットカードの紛失や盗難には、各社かなり気を使っているので、使用ストップや再発行、保証等の処理、手続きはスムーズでしょう。
現金というのは、現金だけを見てもそれが誰の現金なのかわかりません。だから、手を離れた瞬間に保証がどうしてもできない。
話がそれますが、それを逆手に取って賄賂や裏金は絶対に現金でのやり取りになるわけです。

そして、災害時のみを考えて普段つかう決済方法を選ぶわけにもいきません。
利便性ではキャッシュレスは現金を圧倒しています、管理コストもかなり下がります。

こういう災害があったときに社会全体として考えなくてはいけないことは、やっぱり現金が大事、ではなくて、災害時には現状キャッシュレス決済は弱いので、それをどう強くしていくか、ということではないのでしょうか。

日本ではなかなかキャッシュレス化が進まないとされるが、それは日本人が現金好きだからという面もあるかもしれないが、何かあったときに頼れるのが「現金」ということを、これまでの震災などの経験で学んでいたことも大きいのではなかろうか。

少なくとも私はそんなこと考えたことありません。
本当にそんなに現金は頼れるものなのでしょうか。

災害ではたくさんの学びがあります。その中の一つには、災害時の被害を想定しすぎて社会全体が後退することがないように、ということもあるのではないでしょうか。

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