店にも客を選ぶ自由がある

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先日、とある有名社会はブロガーのツイートで、「服は高級店からファストファッションの店まで色々とあるのに、家電はない」といった内容をつぶやいていました。

確かに、ですね。

私は、某有名番組の家電大好き芸人ほどではないにしても、家電が大好きです。最新の家電についている機能を知ることが好きなんです。
買うこととはまた別ですね。
しかし、私はどちらかというと機能重視なので、値段が高く機能も少ないがデザインを重視して購入、というひとの気持ちはあんまりわかりません。
わかりませんが、そういう方がいるのはわかるし、そこに一定の需要があることも想像できます。
にも関わらず、家電を買うとなるとやすさやコスパの良さをとにかく推しまくった家電量販店くらいしか選択肢がありませんよね。

東京ほどの富裕層人口が多い都市では、デザイン重視の高級家電店もそれなりに成り立つ、という予測は納得いくものがありました。

話がかなり変わりますが、音源制作の話です。
私の今の主業務の一つに、音源制作があります。そして、音源制作にも予算に応じて、どこまでのクオリティーを求めるのか、という段階があります。

音源制作の工程は

  1. 作曲、作詞
  2. 編曲
  3. 録音
  4. ミックスダウン
  5. マスタリング
  6. CDプレス(配信の場合は無し)

となっています。

昨今のDAWソフトの高機能化&低価格化や周辺機器の高音質化&低価格化で、これらの工程をすべて一人ですることも充分に現実的な時代です。
しかし、各々の工程には各々のプロがいて、全部を一人でやることもできるにはできますが、作品としての質はすべてにプロを起用したものと比較すると落ちることが多い。

で、商売の話です。
私が依頼を受ける音源制作は、基本すべてプロにやってもらいます。だからもちろん値段もあがります。
これは、自分が仕事を受ける上でのポリシーであり、こだわりであり、わがままです。

「そんなプロにやってもらうほどのものじゃなくても良いから、例えばミックスダウンを値段的に削れない?」

こういった交渉は日常茶飯事ですが、基本お断りいたします。

私は、予算を削ってその分クオリティーが落ちて、という音源制作を否定しているわけではありません、
ただ、自分が受ける仕事ではない、というところに線を引いているのです。

それは例えで上の例を使えば、高級な服屋さんに言って、安い生地で良いからもっと安くして、とお願いするようなものです。
こんなことお願いする人、多分いませんよね。だったら安い店に行けば良いじゃない、となるからです。

音源制作もそうで、値段をおさえたかったらそういう方に依頼すればよいし、なんなら自分ですべてやればよいのです。
金を出すのは客だから、客の要望に応えろ、という考え方は、実は無理があります。

技術的に可能であっても、フランス料理店でラーメンを注文した客に応えるのは無理でしょう。
レクサスの店に言って、街乗りだから軽自動車くらいの値段の車がほしい、というのも対応できないと思います。
どれも、金は出していますが、要望に応えられない例です。

音源制作の場合は、特に制作現場やその工程がベールに包まれているので、こういった交渉が揉め事に発展することが多い。

お客さんが店を選ぶ自由があるのと同じように、店もお客さんを選ぶ自由はあります。

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