あなたは、自分の音楽をちゃんと評価できますか?

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音楽で生計を立てていきたい、という夢を追いかけている人は、まずライブを始めるでしょう。
そのあと音源作って、プロモーション打って、みたいな流れになります。
オーディションに参加、とかもありますね。

第一段階であるライブは、自分たちの評価を客観的に知る唯一の機会です。
音楽に限りませんが、人の音楽を聞いて良し悪しは判断できても、自分たちの音楽は評価するのは難しい。

バンドあるあるですが、ライブ後にお客さんに感想を聞いても、そのほとんどが「良かったよー」です。
日本人の気質なのかどうかわかりませんが、マイナス的なことを言うひとはあまりいません。
理由は、アマチュアとはいえステージに上がっているミュージシャンに、ステージに上ったことがないオーディエンスが意見することにためらいがあるからです。

考えてみれば、世の中の音楽ファンに占めるライブ経験者は少ないはずです。
少しでも多くの人に自分たちの音楽を届けようと思ったら、ライブ未経験者に聞くほうが多数カテゴリの意見です。
ミュージシャンはそれをわかっているので、本音で感想を言ってほしいと願うものですが、上記のためらいはそう簡単には拭えません。
当然、それを言えないオーディエンスに責任はないし、言う義務もありません。

では、JPOP界で活躍しているプロミュージシャンは、どうやってライブ未経験者の心をつかめるかどうかを判断しているのでしょうか。

答えは、ディレクターにあります。

いわゆるメジャーと呼ばれる音楽業界に入ったプロミュージシャンというのは、事務所に所属することになります。
事務所から予算が割り与えられ、それを配分していきます。
スタジオ代、サポートミュージシャンのギャラ、宣伝広告費などですね。
どのような配分にするかの決定権をもっているのがディレクターです。

アーティスト活動において、もっとも権限が強いのはディレクターです。
商業音楽において、予算配分の決定権をもっているのだから、当然です。

何が言いたいのかというと、プロのミュージシャンは、ディレクターの指示に従わないといけないので、客観的に意見されるのが構造上当たり前、ということなんです。

音楽の評価は、音楽をアウトプットしている本人(たち)がもっとも優れている、というイメージがあるかもしれませんが、少なくとも商業音楽においては、繰り返しますが、聞いている人の多くはライブ未経験者で、その人達の評価がミュージシャンの評価につながるので、音楽をアウトプットしている人の評価が正しい、とは言えないわけです。

しかし、ミュージシャンは大衆迎合主義になることを嫌います。
音楽を通して自己のアイデンティティーを表現したい、ということがモチベーションの源泉だ、という人も多い。
そんなミュージシャンに対して、ディレクターが権限を駆使し「売れたけりゃ従え、嫌ならクビ」みたいな接し方をすると、多くの才能あるミュージシャンが音楽を辞めることになります。
そこには不幸しか生まれません。

だから、ディレクターという職業はミュージシャンに対するリスペクトを忘れず、でもちゃんと指示を聞いてもらえるように振る舞わないといけません。

難しそうでしょう?

ドラマや映画で、ミュージシャンとディレクター(事務所)が音楽性に関して揉め、ミュージシャン側が「やりたい音楽をやらせてくれない」と嘆くような構図をよく見かけます。
(大ヒットしたボヘミアン・ラプソディーもそうでしたね)

実際にそういうことはありますが、ディレクターだってミュージシャンあっての音楽業界、マーケットなんだということは十々承知しているので、良い関係を築き、歩み寄れる信頼を得て、良いチームが出来上がり、その先に成功がある、ということを信じているのも事実です。

話が若干それましたが、今から音楽で生計を立てていきたい、という人は、自分の音楽に対する評価はあてにならない、ということを深く認識しておいたほうが良いかと思います。
それは素直さにつながるし、成長にもつながるし、成功にもつながるのだと思います。

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