音楽における神話

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音楽って神話が多いです。
なぜなら、形がないし、絶対的な価値観も定まっていないからです。

特に絶対的価値観がないということは重要で、オリコンやビルボードチャートで1位を取った曲でも好きじゃないという人ももいれば、ストリートで誰にも振り向かれない曲が好き、という人がいても良い、というのが音楽の大切な特徴の一つになっています。

しかし、ときに音楽は同じ理由で根拠のない神話が出てくることもあります。

よく聞く言葉は、「音が良い」。
音が良い、悪いというのは確かにありますが、具体的に説明して、と言われて説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。

こういうときに頼るのが科学です。
某有名クラブでは、ヨーロッパから有名なエンジニアを目が飛び出るようなギャラを払って呼び、スピーカーチューニングをしています。
これと同じチューニングを、ありとあらゆる音響アナライザーを使って再現し、科学的に言えば「全く同じ状態」というのを作り上げることに成功しました。

ここからです。
チューニングをしていないスピーカーに対して、チューニングを施したスピーカーを2台用意します。
片方はヨーロッパからのエンジニアがチューニングしたもの、もう片方はアナライザーを駆使して同様のチューニングにしたものです。

これを2つの集団に聞かせます。
一方の集団には、有名エンジニアが施したチューニングとアナライザーで再現したチューニングだということを伝えた上で聞いてもらいます。
もう片方の集団には、特に何も伝えず比較してもらいます。

結果はどうでしょうか。
エンジニアがチューニングした事実を知っている集団の方の反応は大方「やっぱり有名エンジニアがしたほうが音が良い」というものでした。
そして、そうでない方は「正直音の違いはわからない」でした。

音という形がなくて価値観が不安定な世界では、こういったことが多々あります。
ケーブルなんかその典型で、ある有名アーティストが使っているというだけでそのケーブルを選んでいる人が多くいます。
ケーブル選びで大切なことは「音の良さ」と「耐久性」、さらに言えば「ケーブルの材質(巻きにくいやつとかありますよね)」です。だれが使っているか、なんて関係ないし、誰も気づきません(気づけません)。

その結果、スッカスカの音が出ているにもかかわらず「良い音のハズ」と思い込んでしまっている例を沢山見てきました。

あるアーティストが使っているという情報は、音楽系情報誌から得ることが多いと思います。
雑誌などの編集者から怒られそうですが、そういう情報の中には、ちゃんとお金を払って宣伝のために使っているということを示している、つまり宣伝目的だけのものもいっぱいあります。

音楽には形も価値観もない。
だからちゃんと自分の基準をしっかりもちましょうね。

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