音楽と薬物

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音楽関係者としては、考えさせられる記事です。

考えさせられる、というのは、決して薬物を正当化するという意味ではありません。
音楽に魅了された人の中で薬物に走ってしまう人をゼロにするのは難しいだろうな、ということです。
(今回の記事はステージ側の人間ではありませんが)

音楽を好きになるきっかけは突然です。ラジオで聞いた、人に誘われてライブに行った、最近ならばYouTubeをたまたま見た、なんていうこともありますね。
その中で、あるアーティストや楽曲が好きになったら、同じような音楽を探し求めるのは自然な流れです。
最近ならば、聴き放題サービス系などで、同じタイプのアーティストや楽曲をレコメンドしてくれる機能があり、新しい音楽発掘に役立てている人も多いでしょう。

一方、好きなアーティストに関しては、そのアーティストのインタビューやメディア出演で語られる「影響を受けたアーティスト」に注目することが多い。影響を受けたアーティストは基本、時代を遡ります。

そしてここが問題なのですが、昔は薬物に対する違反意識がもっと低かったのです。

仮に(仮にですよ!)そのアーティストのライブパフォーマンスの素晴らしさを薬物が手伝っていたとしたら、というか手伝っていると受け手が感じたら、同じ境地に行きたいと思うのもこれまた自然な流れです。

私はJAZZが大好きです。
モダンジャズの原型はビバップと呼ばれ、それを作ったのはチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーと言われています。
特にチャーリー・パーカー、今聞いてもゾクゾクします。
危険を承知で言えば、あの演奏に薬物が影響していることは確実です。パーカーが麻薬中毒だったことは事実ですが、それが音楽にどういった影響を与えたかは調べようがありません。それでも確実です。

パーカーに衝撃を受け、憧れ、少しでも近づきたい、と思う人が薬物使用を考え始めることは多々あったでしょうね。
時代を経て、当時に比べ薬物使用に対する違反意識が非常に高くなった現代では、いかなる理由があっても薬物はNGですが、パーカーのような演奏をしたいという気持ちと、それを薬物に関連付けてしまう人が完全にいなくなるとは到底思えません。

薬物がいけないことはもうみんなわかっています。時代の流れの中で影響を与え、与えられというのが音楽文化に存在するのならば、音楽を愛する私達が薬物を使わなくても音楽自体が素晴らしい、という文化を少しずつ、でも着実に育んでいくしか方法はありません。

冒頭の記事に戻りますが、今回はこの事件後、全てのEDMフェスの開催を禁止した、とあります。
現代においては、ドラッグが音楽文化の衰退につながることを示す事件だと言えるでしょう。

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