音楽事務所の仕事

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17日にさいたまスーパーアリーナで開催予定だった公演を開場直前で突如中止し、騒動 - Yahoo!ニュース(スポーツ報知)

話題になってますね。
これは確かに良くないと思います。しかし、責任は沢田さんよりもむしろ事務所側にあると思います。

音楽業界にいたらわかりますが、アーティストというのはやっぱり普通の感覚の持ち主ではありません。
だからこそ、多くの人がそれに魅了されます。キャラクターも含め、その辺にいそうな人が人気を博すのは難しい。

普通の感覚でないことはもちろん悪いことではないのですが、細かい行動ひとつひとつを見ると、その中にはやっかいなものもあります。
例えば時間。時間を守らないアーティストっていっぱいいます。
サラリーマンで時間にルーズだと、特に日本では厳しい目で見られます。最悪解雇もありえるでしょうね。
しかし、アーティストはそうはいきません。
断っておきますが、時間にルーズでも良いとか、アーティストはみんな時間にルーズだと言っているわけではありません。
事務所がアーティストに所属してもらっている根本的な理由が「アーティスト性」なので、時間にルーズなこととそのアーティスト性を天秤にかけたときに、どちらが大切かは自明だということです。
しかし現実問題として時間にルーズだと困ることがたくさんあります。

そういうときの出番が事務所です。
時間にルーズなのを見越して、かなり前持った時間を伝えるとか、嘘の時間を伝えるなどの方法をとります。
まさしく嘘も方便です。

こうすると、アーティストも仕事を失わない、時間の問題は起きない、すべてが丸く収まります。

アーティストを所属させるというのは、サラリーマンを雇うのとはわけが違います。
雇う側と雇われる側がより対等に近いし、だからこそ駆け引きが必要です。サラリーマンのそれとは全然違います。

今回の問題で、客席がうまらなくても、来てくれたファンのためにやるのがプロだ、というコメントが多いようです。
確かにそのとおりです。
しかし、それを調整するのは事務所なのです。
実際に記事を読むと、沢田さんは前々から、客席がうまらないようなライブはしない、と言っていたそうです。
だから、こういったことになるのは想定できるし、想定できないとダメなんです。

社会の秩序とアーティスト性というのは、ときに折り合わないことがあります。
そのあいだにとってバランスをとるのが事務所です。
実際に今回のこの記事で沢田さんのイメージが落ちて打撃を受けるのもやはり事務所です。

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