骨折のリスクと感動のバランス

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骨折するほどの怪我って、多くても人生で数回です。
骨折が望ましいと思う人なんているわけないので、当然そういった危険がある場合は回避しようとします。

しかし、骨折の危険性があるのにやらなくてはいけないこともあります。
それが組体操です。
納得できますか?

2017年の統計で、全国の小中学校で組体操による骨折件数は1246件、事故と認定されたものは4967件です。
骨折件数を全生徒人口で割った「骨折負傷率」は5%。
簡単に言えば、100人中5人は組体操で骨折するということです。

組体操を実施する前の保護者説明で(そんなものがあるのか知りませんが)、危険性がある、という漠然とした表現ではなく、具体的な数字で示した結果、それでも組体操をするべき、という人はどれだけいるのでしょうか。
100人中5人骨折するんですよ。

私は努力とか苦労とか忍耐とか我慢とか、そういったものに対して極度に抵抗があります。
しかし一方、そういうものが必要になることだってあることは認識しているつもりです。
こういったものをもし強要することを正当化するのならば、それに見合う結果を、予想でも良いので想定するべきです。

簡単に言えば、頑張ったら大学に通って人生の選択肢が増えるよ、といったことですね。

じゃあ、5%の骨折負傷率を受け入れてでも組体操にのぞむ、そこにはどんな結果が予想できるのでしょうか。
多分そこにあるのは感動だけです、しかも多くの場合それは見ている側、つまり先生や保護者側の感動です。

5%の骨折負傷率と感動、バランスが著しく悪いと感じるのはわたしだけでしょうか。

繰り返しますが、こんなリスクを犯さなくても、努力するネタはやまほどあります。それらで感動を求めれば良いだけです。
それとも5%の骨折負傷率を乗り越えた、ということが感動につながるのでしょうか。
それは多分精神が倒錯しています。

また、小中学校というのは義務教育なので、嫌ならやらなければ良い、という選択肢すらありません。

小中学校で組体操をするかしないかで、その生徒の人生がどのくらい変わるものなのでしょうか。
しかし、5%の骨折負傷者、さらにその中には下半身不随のような重篤な後遺症が残った人もいることを考えると、人生が激変します。

こんなリスクを生徒におわせて組体操させている先生や保護者達、感動よりも生徒の安全を考えるというシンプルなこともできないのでしょうか。

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