愛しさと切なさと心強さと

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タイトルは篠原涼子さんの大ヒット曲ですが、別にその曲の説明をしたいわけではありません。

今日はアメリカ人と日本人のハーフの人と話しました。
そのときに、訳しにくい日本語の話になったんです。

最初に出てきたのが、切ない。
これは確かに難しそうです。日本語で説明するのも難しいですよね。
寂しいとも悲しいとも違います。
ちなみにWEB上の辞書にははこうあります。

  1. (寂しさ悲しさ恋しさなどで)胸がしめつけられるような気持ちだ。つらくやるせない。「―い胸の内を明かす」
  2. 大切に思っている。深く心を寄せている。「義経に心ざしの―き人もあるらん」〈幸若舞清重〉
  3. 苦しい。肉体的に苦痛だ。「湯を強ひられるも―いもんだ」〈咄本鯛の味噌津〉
  4. せっぱ詰まった状態である。「詮議つめられ―く川中に飛び込み」〈浮世草子武家義理物語3〉
  5. 生活が苦しい。「―いに絹の襦袢でけいこさせ」〈誹風柳多留12〉

大まかにはこんな感じですが、多分これを読んだところで、生まれた時から日本語を話している人にとっての「切ない」は理解できなさそうです。

曲のタイトルとは順序が逆転しましたが、愛しいも難しいそうです。
ただこれは、やはり愛しているさまですよね。念の為辞書を引用します。

  1. かわいい。恋しい。慕わしい。「―い人」〔多く子供や異性を対象として使う〕
  2. 気の毒だ。かわいそうだ。ふびんだ。「平六は此春はてられて御ざ有よなう。やれやれそれは―い事をいたいた」〈狂言塗師〉

意味1と2のイメージが反対のなのが面白いですね。

心強さは、もう全然わかりませんね。「心強さ」では辞書には載っていません。もちろん「心」と「強さ」は載っています。
しかし、普段そんなに使わない言葉であっても、心強さと言われればなんとなく想像できてしまうのも日本語の素晴らしいところの一つだと思います。

ちなみに、これ以外では「頑張る」があげられます。
これに関しては、興味深い記事を今朝読みました。

10月2日放送の「news zero」(日本テレビ系)に、タモリさんが出演し話題になった。自身を語るような番組への出演は一切断っているというが、今年フリーになった有働由美子アナウンサーの新番組ということで受けたという。 独特の飄々とした語り口で、「頑張ると疲れる」「頑張れって、今の世の中言い過ぎじゃないですか」などの名...

とても共感できる内容です。
頑張るというのは、分解すれば「頑なに」「張る」わけです。
頑張るという言葉は、もうほとんど挨拶代わりとして使われる用語になっていますが、もともと「頑な」「張る」という言葉が挨拶代わりになる、という日本の言語文化というのは、あまり良いとは思いません。

そういう理由もあって、私は普段極力「頑張る」という用語を使わないようにしています。
使おうとしたら、それの代替語を探すようにしています。そのときに代替語が見つからなかったら、結局自分でも何を伝えたかったかわからないことを口にしようとしていたのだ、と省みます。

子供を学校に見送るとき「今日も頑張ってねー」

この頑張って、代替語は何でしょうか?

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